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■人間発達論
〜バイオグラフィーワークの背景〜
ルドルフ・シュタイナー著/内村真澄訳
Copyright 2023/A5判並製 240p/
ISBN978-4-7565-0159-2/
定価(3,000円+税)
【内容】
本書はシュタイナーの膨大な講義の中から、人生の流れや法則性について、そして年齢を重ねていくことと人間の発達プロセスとの関係性について語られた内容を集めたものです。
この深い示唆は、人生100年時代の今、生きいきと自分で人生を切り開いていくための、そして私たちがそれらの問いに自分で向きあうための拠り所となることでしょう。
人は生きる上で他者の助けが必要です。
そこには人間だけではなく、限りない善意を持った星々、つまり太陽やその惑星群という他者も含まれます。
わたしはバイオグラフィーワークの有用性に敬意を払うも、実際の星座とは異なるホロスコープ占星術の有用性に対しては、漠然とした不安を持っておりました。
そして、この『人間発達論』に出会ったことで、星々に対して今までずいぶん過小評価をしていたと思いを改めました。
皆さまは多分、コラム等で丁寧に説明もされている、20代終わりの人生のゼロポイントで大宇宙から突きつけられるこちら側の覚悟の必要性や、七年周期の6巡以降の行方、そして18年周期のムーンノードにおける運命からの根源的な呼びかけ等々、生きる上での星々からの実際的な恩恵の多さに、驚かれるのではないでしょうか。
もちろんここに書かれていることは決定論・宿命論ではありません。
本書は、自身のカルマ上の修正や、人生上の痛恨事をいかに癒しの方向に持っていくかを示唆してくれる、自由へと導く書ともいえます。
また本書の内容は、愛と平和の場でのバイオグラフィーグループワークにおいてこそ、真価が発揮されることでしょう。
思いもよらない発想や助言が、こちらと接している別世界からインスピレーションの形で持ち込まれるからなのかもしれません。
読者の皆様が、星と共に生きる豊かさに満たされることを願います。
【目次】
訳者 まえがき
人生の七年周期と土星「予言:その本質と意義」
七年期同士の対応関係
「宇宙における人類の過去と悪の謎 第5講」
訳者 付記 1
訳者 コラム 1
27歳と人類の意識の進化
「人類進化の様々な側面 第1講」
28・29歳のゼロポイント/ヒポモクリオン(支点)
「司祭と医師の協働
司祭と医師への医学講義 第4講」
18歳、37歳、55歳などのムーンノード/
ミクロコスモスとマクロコスモスの呼応
「人間:宇宙の神聖文字 第4講」
訳者 付記 2
訳者 コラム 2
必然性と自由
「人類の秘儀の歴史の一部としての復活祭
第2講(前半)」
人間の構成要素の発達「 人間の性格」
訳者 付記 3
訳者 あとがき
後 注
【プロフィール】
内村 真澄
バイオグラフィーワーカー。バイオグラフィー・ダイアローグ・インスティテュート共同主宰。1967 年長崎生まれ。広島大学教育学部卒業。シュタイナー教育教員養成カレッジであるSunbridge College 在学中にバイオグラフィーワークと出会う。2010 年から2017 年まで横浜シュタイナー学園英語教員。訳書に『バイオグラフィー手帳*』(私家版)『デジタル時代の子育て』(イザラ書房)『死後の星めぐり―ホロスコープとは何か』NextPublishing Authors Press)『シュタイナーの霊的天文学』(同前)などがある。成人した2 人の子どもの母。