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■『キリストの理解』
ヘブライ語聖書から読み解く
山口勇人著
Copyright 2008/四六判上製 192p/
ISBN978-4-7565-0110-3/
定価2,400円+税
【帯】
ユダヤ人イエスの言葉を、ヘブライ語から読み解く〜
福岡のシュタイナー教育の場ラウムでの、講座「キリストの理解」から
ヘブライ語聖書を使って、キリストの理解のよすがとします。
この本を読まれる方ひとりひとりの霊性に、新しい理解が与えられると幸いです。
【内容】
九州、福岡のシュタイナー教育を学ぶ場ラウムから発信された講座およびコラム。
宗教は嫌い、でもシュタイナーやスピリチュアルなことには興味がある。
そんな私たち日本人を理解するための鍵がここにあります。
【目次】
はじめに、ヘブライ語でキリストを理解するということ
〔コラム ユダヤ人とは誰か〕
1、インマヌエル、新しい契約の成就
〔コラム ヘブライ語聖書と旧約聖書の違い〕
2、終末、メシアからキリストへ
〔コラム 西暦で世界を測る〕
3、産むこと、私の生命
〔コラム 講座での語りから、
「悪魔っているんでしょうか」〕
4、病気なおし、神に立ち返るということ
〔コラム イトオテルミーと伊藤金逸:
きんいつ:博士〕
5、祈りのことば、隠れたところにいる神
〔コラム 予言と預言の違い〕
6、ヘブライ語、自分の名前
7、如来としてのキリスト、時間の発見
〔コラム 私の坐禅体験〕
8、般若心経と法隆寺の再発見
9、日本語の「もの語り」
追補、「悔い改め」はどこから来たのか
著者あとがき、山口勇人
ラウムについて、豊田康子
【著者紹介】
山口勇人(やまぐち はやと)
1966年東京生まれ。3児の父。
東京ミニライト(株)を経営。
温熱刺激療法イトオテルミー療術師。
東京大学卒、専攻は宗教学。
米国、アンドーヴァー・ニュートン神学校修了。
イスラエル政府奨学生、ヘブライ大学。
九州大学人間環境学府博士後期単位取得退学。
【『キリストの理解』に寄せて】
山口勇人氏のキリストに関する認識は、キリストに関する様々な二次的文献や書物を通してキリストを理解していくのではなく、直接キリストが生きた国で生活し、キリストが話した言葉でもう一度原点に返って理解しようとすることで培われています。
しかも、それを学問としてだけではなく、ほかに職業を持ちながら、子供を育てながら、自分自身の生きることを通して、理解しようと試みられています。
山口氏のキリストの理解と同じようなスタンスを、ルドルフ・シュタイナーが自分の思想のベースとした〈ゲーテ的認識論〉に感じます。
〈ゲーテ的認識論〉とは、私たちの身の周りの世界をより良く知ることで、自分の内面を認識していくことだと私は理解しています。
そのためには、思い込みを取り去り、研ぎ澄まされた目を持って、より正確に周りの世界を認識していくこと、たくさんのことを直接目の前の世界から感じ取っていくことだと思っています。
そして、何らかの芸術的な表現行為を通してさらに深められていきます。
そのことは、ラウムという表現の場を得て『キリストの理解』という一つの形になりました。
シュタイナーの思想を何らかの形にすることでより理解が深まっていく、という考えのもとにペロルおよびラウムが生まれました。
その場からこのような本が誕生する運びになったことは大変うれしいことです。
この本を通して、少しでも多くの方が、自分の生き方に光を見出されますように。
2008年5月吉日
井手芳弘(シュタイナー教育実践家)