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■音楽からはじまるシュタイナー
脳波測定を通じた
アントロポゾフィー音楽実践の分析 

井藤 元、山下恭平著
竹田喜代子、吉良 創、勝田恭子協力
Copyright 2024/A5判 232p/
ISBN978-4-7565-0161-5/
定価(2,500円+税)


【内容】

シュタイナー音楽の教育的・療法的意義の理解を深める一冊。第一人者たちとの対談と脳波解析から見えてきた洞察を丁寧に解説します。

シュタイナーの音楽観は初めての方には少し難しいかもしれませんが、長年音楽に向き合い、体で感じてきた方々へのインタビューを通じて、できるだけわかりやすく紹介しました。また、育児中のお母さんにも、子どもを寝かしつけた後に気軽に読んでいただけるよう、文字の大きさや行間にも工夫を凝らし、「読みやすさ」を重視して本を作っています。本は2部構成で、後半は脳波測定を用いた科学的な分析と考察が含まれています。じっくり読みたい方だけでなく、ポイントを簡単に知りたい方のために、後半には重要な内容を箇条書きでまとめています。


【まえがきから】

この本で描き出されているシュタイナーの音楽(教育・療法)観に触れることで、 音楽に対する常識的なイメージは大きく揺さぶられることでしょう。 この本を読み進めていただく際には、皆さんが抱いている「音楽」のイメージは 一旦カッコに入れて、類まれなシュタイナーの音楽理論に耳を傾けてみてください。 そうすれば、きっと音楽の新たな姿に出会うことができるはずです。


【プロフィール】

井藤 元
京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。東京理科大学教育支援機構教職教育センター教授。『シュタイナー「自由」への遍歴――ゲーテ・シラー・ニーチェとの邂逅』(京都大学学術出版会)、『マンガでやさしくわかるシュタイナー教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、『シュタイナー学校の道徳教育』(イザラ書房)、『教育芸術を担うシュタイナー学校の教師たち』(ナカニシヤ出版)、『笑育 「笑い」で育む21世紀型能力』(監修、毎日新聞出版)、『記者トレ 新聞記者に学ぶ観る力、聴く力、伝える力』(監修、日本能率協会マネジメントセンター)、『教育観を磨く−子どもが輝く学校をめぐる旅』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、『ワークで学ぶ教育学』『ワークで学ぶ道徳教育』『ワークで学ぶ教職概論』(編著、ナカニシヤ出版)、マルグリット・ユーネマン『黒板絵――シュタイナー・メソッド』(小木曽由佳との共訳、イザラ書房)、ネル・ノディングズ『人生の意味を問う教室――知性的な信仰あるいは不信仰のための教育』(小木曽由佳との共訳、春風社)など。

山下恭平 (やました・きょうへい)
1. 東京理科大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程修了。博士(理学)、栄養士。東京理科大学理学部第一部物理学科助教。『美の朝焼けを通って(解説:井藤元、徳永英司との共著)』(イザラ書房)、『無走査型吸収分光イメージング法による単細胞光合成藻類の分析とその応用』(日本材料科学会誌)、『Pigments from Microalgae Handbook - 2nd edition』(Springer-Nature Switzerland AG)、『Reddening of the Unicellular Green Alga Euglena gracilis by Dried Bonito Stock and Intense Red Light Irradiation』(Plants)、『Method for growing edible Euglena gracilis in an inexpensive medium with tomato juice to a high cell density equivalent to the density in KH medium』(Sustainable Food Technology)、『Noninvasive and safe cell viability assay for Euglena gracilis using natural food pigment』(PeerJ)、特許 第7186433号「細胞の生死判別方法及び細胞の生死判別用キット」、特許第6998157号「栄養強化食品の製造方法、ユーグレナ含有食品組成物及び食品の栄養強化方法」など


【目次】

はじめに
 第Ⅰ部 シュタイナー教育・療法にとって音楽とは
第1章 聴く力を育めば生きる力が育つ
1‐そもそも音楽とは何か?
2‐ 「聴くこと」は能動的な営み
3‐子どもたちの聴く力を育む微細な音
4‐ 「静けさ」を感じる
5‐予感をキャッチする
6‐ 「聴くこと」と自由
7‐人生は音楽的
8‐幼児期における音楽の意味
9‐静けさとともに生活してみる
10‐おうちでできるシュタイナーの音楽ワーク
11‐自分のために声を出す
12‐子どもが子どもらしくいられるように

第2章 人類の意識と音楽
1‐人類史と音の進化はパラレルだ
2‐5度の雰囲気について
3‐3度の体験について
4‐子どもの成長は人類史を繰り返す
5‐一人ひとりの子どもに寄り添った対応を
6‐なぜ生音が大切?
7‐静けさのおおいの中で育てる
8‐いつでも歌っていられるような状態で
9‐音を感じる力を取り戻す

第Ⅱ部 シュタイナーの音楽実践の科学的検討
第3章 脳波測定をつうじたシュタイナー幼児教育の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・脳波について
・脳波の測定について
・楽器について

2‐吉良 創氏の瞑想と演奏
・瞑想
・楽器演奏(コロイの笛、ソプラノライアー、グロッケン、ムジーククーゲル)

3‐吉良 創氏と聴き手の脳波、血圧、心拍数測定
・瞑想時の演奏者と聴き手の脳波
・ライアー
    技巧的な曲
    比較的簡単で穏やかな曲
    グリッサンド
・打楽器(グロッケン、木琴、フィンガーシンバル)、ムジーククーゲル
・コロイの笛
・吉良氏と聴き手の血圧と心拍

第4章 脳波測定をつうじたアントロポゾフィー⾳楽療法の分析
1‐測定方法と用いた楽器
・測定方法
・AМT楽器について
    ライアー
    響きの楽器について
    クロッタ

2‐竹田喜代子氏演奏時の脳波、体温、呼吸の変化
・測定環境
・瞑想
・タムタム
・ゴング
・シュテーベ
・ささやきの木
・ライアーの演奏と聴取時の脳波

終 章 脳波測定の研究結果を受けて
1‐吉良 創氏のコメント
2‐竹田喜代子氏、勝田恭子氏のコメント
おわりに