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■『色彩の本質◎色彩の秘密【全訳】』
シュタイナー講演録/西川隆範訳
Copyright 2005/A5判 224p/ISBN4-7565-0096-X
定価(2500円+税)
【内容】
読み物としても面白いシュタイナーの色彩論です。
色彩の本質を知ることは、魂を大きな生命力で満たし、生き生きと健康にする手だてでもあります。
人智学の観点からのシュタイナー宇宙的色彩論の決定版、全訳。
【目次】
第1部 色彩の本質
1、色彩体験-四つの像の色
2、色彩の像と輝きの本質
3、色彩と物質-色から描く
第2部 色彩の秘密
1、色彩世界と音響世界の体験
2、光と闇
3、光のなかの生命と重さのなかの生命
4、色彩と健康
5、空間遠近法から色彩遠近法へ
6、絵画における精神的なものと精神的でないもの
7、重さのない色彩
第3部 補遺
1、色彩の創造的世界
2、霊的存在と虹
注解
あとがき
著者 訳者 画家 紹介
【訳者よりのメッセージ】
ニュートン光学・ゲーテ色彩論・シュタイナー色彩学へと、近年の色彩研究は発展してきました。ルドルフ・シュタイナーは独自の精神科学=人智学の構築にあたって、芸術的要素を不可欠のものとして重視した人物です。
白黒の線描画が頭に関わるのに対して、彩色画は心を開き、潤わせます(彫塑は生命を強め、音楽は魂に触れます)。自然界に現われているさまざまな色の源を、シュタイナーは心の世界(
輝く色彩の海)に探究し、魂の世界を音楽の源泉と見ました。自然界の生命、色とりどりに輝く雲海のような心の世界、天空の音の響く魂の世界が、彼の研究テーマでした。
そのように色彩の世界を重視したシュタイナーですが、彼が色彩について語った講義をまとめたものは、シュタイナー全集のなかで本書だけです。
華やかな色、淡い色、渋い色など、日本の美術は比類ない奥行きを示しています。庶民も通人・粋人も天賦の色彩感覚・美的感覚に恵まれた日本では、シュタイナーのスピリチュアルな色彩論は容易に受容されることと思います。
芸術家・美術愛好家だけでなく、自然の彩りを味わう人々、生活空間における色彩の働きを知ろうとする人々に、本書で語られている内容は大きな示唆を与えるはずです。
【著者紹介】
ルドルフ・シュタイナー Rudolf Steiner
1861年オーストリア生まれ。哲学者・ゲーテ研究家として活躍したのち、人間を身体・心魂・精神の存在としてとらえる独自の精神科学=アントロポゾフィー(人智学)を樹立。教育・医学・農学・芸術論・社会論・建築などの分野で、その後、世界的な影響を与え続けている。1925年、自身の設計になる第二ゲーテアヌム(スイス/ドルナッハ)建設中に帰天。主な著書・講義録に『神秘学概論』『神智学の門前にて』『第五福音書』『ルカ福音書講義』『民族魂の使命』『カルマの開示』『いかにして前世を認識するか』『教育の基礎となる一般人間学』『魂のこよみ』『農業講座』『瞑想と祈りの言葉』(いずれも小社より刊行)、『自由の哲学』『いかにして高次の世界の認識を獲得するか』『神智学』等、354冊の全集がスイス/ドルナッハの遺稿管理局より刊行されている。
【訳者紹介】
西川隆範 Ryuhan Nishikawa
1953年、京都市生まれ。シュタイナー幼稚園教員養成所(スイス)講師、シュタイナー・カレッジ(アメリカ)客員講師をへて、シュタイナーの翻訳および研究と、執筆活動に専念。主な著書に『シュタイナー用語辞典』(風濤社)『死後の宇宙生へ』(廣済堂出版)『ゴルゴタの秘儀—シュタイナーのキリスト論』(アルテ)『薔薇十字仏教』(国書刊行会)『生き方としての仏教入門』『見えないものを感じる力—天使・妖精・運命』『こころの育て方—物語と芸術の未知なる力』(いずれも河出書房新社)『シュタイナーの宇宙進化論』(イザラ書房)等多数。
【画家紹介】
ダニエル・モロー Daniel Moreau
1948年、フランス生まれ。バイオダイナミック農法トレーニングを受け仏独の農場で働く。その後心理治療法病院でアートセラピストとして活動。障害児のための教師としての体験も積む。1982年、ギャラリーと書店をオープンし、アーティストとしての活動を開始する。色と形の研究のかたわら、絵画コースの教授をヨーロッパ各地、オーストラリア、ニュージーランド各地で務める。
現在日本在中。全国各地でワークショップを展開。著書に『光が形態を創造する』(イザラ書房)等。