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■『歎異抄』が問いかけるもの

塚田 幸三著
Copyright 2011/四六判上製 296p/
ISBN978-4-7565-0115-8/
定価2,520円(2,400円+税)


【内容】

歎異抄の魅力に新たな光を
! 親鸞とシュタイナーに共通する思想を比較検討し、 西洋人シュタイナーの説明に耳を傾けることで『歎異抄』の現代性、重要性を読み解く。
現代人の陥った西洋的ニヒリズムと唯物論的世界観を超えうる大乗仏教と人智学の新しき融合。

シュタイナーによれば、思想は抑えがたい強い衝動としてある特定の人物を通じて生まれます。
親鸞が襲われた衝動には従来の浄土教の伝統をうち破るものがあったのであり、その新たな衝動がいまも私たちの精神生活に訴えかけているのだと思われます。


【目次】

序章『歎異抄』と現代の課題
1.『歎異抄』の現代性
2.現代の課題
      科学的世界観と唯物論
    無神論・実存思想・ニヒリズムと自己意識的自我
    思考としての信
3.へルマン・ベックの仏教論

第一章 「一人」について
1.親鸞の「一人」とシュタイナーの「自己意識」
2.民族性と人類の歴史的課題
3.補足的考察
4.まとめとして(シュタイナーの視点から)

第二章 「悪人正機」について
1.「悪人」とは誰か
2.「悪人」と「一人」
3.「悪人」の歴史性
4.三願転入について
5.懺悔について
6.煩悩について
7.まとめとして(シュタイナーの視点から)

第三章 「他力」について
1.「他力仏教」の歴史的意味
2.「摂取不捨」の構造
3.「即得往生」の構造
4.「時」の問題
5.まとめとして(シュタイナーの視点から)

第四章 浄土について
1.親鸞の阿弥陀仏
〈阿弥陀仏の二重性〉
〈方便法身の特異性〉
〈本尊としての方便法身〉
〈信心獲得と不退の位〉
〈キリスト教との比較〉
2.親鸞の浄土
3.親鸞の宿業
4.シュタイナーの視点から
〈シュタイナーの仏教観と『歎異抄』〉
〈シュタイナーの天国・地獄観と『歎異抄』〉

  第五章 まとめ


【著者について】

塚田幸三(つかだこうぞう)
1952年生まれ、翻訳著述業、大阪府立大学農学部卒・英国エジンバラ大学獣医学部修士課程修了。
著書に、『シュタイナーから読む池田晶子』(群青社)、『滝沢克己からルドルフ・シュタイナーへ----人生の意味を求めて』(以上、ホメオパシー出版)など。
訳書に、J.ソーパー『シュタイナーの「農業講座」を読む』(ホメオパシー出版)、M.エバンズ&I.ロッジャー『シュタイナー医学入門』(群青社)、N・チョムスキー『「ならずもの国家」と新たな戦争』(荒竹出版)、R・ダウスウェイト『貨幣の生態学』(共訳、北斗出版)他多数。


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700年以上前に書かれ、いまも古典としてではなく日々の生き方の指針として読まれ続けている古くて新しい『歎異抄』。
この人々を引きつけて止まない魅力はどこにあるのでしょうか?
本書では仏教、キリスト教に造詣の深いシュタイナー研究者の著者が、19世紀〜20世紀にかけて活躍したルドルフ・シュタイナーの思想からその魅力と重要性を探ります。
また日本の頭脳といえる哲学者西田幾多郎や上田義文、滝沢克己、西谷啓治さらには『日本的霊性』を著した宗教家鈴木大拙などからの縦横無尽な引用は、私たちを緩やかにそして確実に著者の提言する結論へと導いてくれます。
(その他に取り上げた主な人物に、三木清、清沢満之、谷口雅春、野間宏、吉本隆明、遠藤周作などの方々がおられます)

いっぽう『歎異抄』を著者とともに読み解くことにより、神秘的といわれているシュタイナーの思想がはっきりとその輪郭を現わし理解できてくることも、本書の大きなプラスの特徴です。

理解の一助に小社刊シュタイナー著『民族魂の使命』ISBN978-4-7565-0046-5、『一般人間学』ISBN978-4-7565-0092-2、『ルカ福音書講義』ISBN978-4-7565-0041-0なども役立つと思われます。

どうぞ皆さま、お手にとってじっくりと思索の時をお過ごしください。