
シュタイナーの精神科学にもとづくアントロポゾフィー医学の治療と介護の現場から
「耕文舎叢書」9
ヤン-ピーター・ファン・デル・シュティーン(著)
石井 秀治(訳)
2,700円 (税別)
256ページ
B5判 並製
2016年2月発売
ISBN : 978-4-7565-0130-1
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内容
高齢者医療に携わる医師が、認知症の主要な型、認知症のリスク、要因と原因、認知症の検査と診断について、また一般的な医療とそれを補完するものとしてのアントロポゾフィー医療の可能性と、認知症患者たちへのその治療と介護の仕方について、多くの例を挙げながら詳しく述べています。また本書は、多くの場合、気づかれずにいる彼らの潜在的な能力に光を当てることによって将来に対する全く新しい見方を示しています。
【前書きなど】
認知症を抱えることになってしまったとしても、私たちの人間的成長は そこで終わってしまうわけではけっしてありません。
認知症のせいでこどばの世界・思考の世界が失われてしまったとしても、 私たちは、だからこそ再び新たに開かれる、かつての豊かな感情と意志の 世界の内へ<迎え入れられる>ことになるのです。
まさに私たちはそこでこそ −新たな人生へと通ずる死の扉を押す前に− さらに新たに成長していくことができるのです。
目次
はじめに
病状の進行段階
診断
検査
認知症を引き起こす原因
現代医学の治療メソッド
海馬と記銘
記憶の三つの相
臨死体験と臓器記憶
脳下垂体と松果体
アントロポゾフィーの観点から見た記銘プロセス
補完する医学としてのアントロポゾフィー医学
老化プロセスに関する新たな観点
アントロポゾフィー医学における認知症治療
在宅看護では“もうやっていけなくなった”ときは
認知症患者に見られる行動障害
その他の治療手段
おわりに