キリストと神霊世界

ルドルフ・シュタイナー(著) 西川 隆範(訳解説)

2,500円 (税別)
240ページ
四六判上製
2008年5月発売
ISBN : 978-4-7565-0100-4

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内容

本書は人智学の道が超感覚的世界の認識だけではなく聖杯探求の道であることを示しています。 「聖杯学」それは魂の浄化を必要とする人智学(=アントロポゾフィー)の次のステップです。 「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ、観た方へのコアな新刊。
【読者コメント】
イザラ書房さま
今夜(8月3日)は半月の手前くらいの月でした。
先ほど南西の空にかかっていた月は、照らされている半分が下方に来て、雲がかかって、ちょうど杯のようでした。 「天空の聖杯」の章の余韻と共に眺めていました。 論理ではなく、天空の考えが流れているような文の運びなので、 窮屈に読む人はついていけなくなるかもしれないし、 うっかりすると意識でとらえずに走馬灯のように読んでしまう人もいるかもしれません。
でも思考は自由に、読み進む足ははずさないように読み進んでいくと、 ヴァーグナーのパルツィファルの音楽のように浄化の波動が伝わり、 各章の伝える像が鮮やかに息づいてきます。
分けても、各章が流れ込んでいく最終章の「天空の聖杯」は印象深いです。
解説もよかったです。
この本を日本の今に届けてくださってありがとう!

出版社から

人類がしだいに把握していく〈隠れた知〉を、象徴的に〈聖杯の認識〉と呼ぶことができます。キリストの秘密を中心とする近代の秘儀参入の認識の本質を、聖杯というイメージがよく象徴しているからです。ですから、近代の秘儀参入者たちは、〈聖杯の秘儀参入者〉とも呼ばれており、人智学=アントロポゾフィーの初歩段階を通過した超感覚的世界への道は、〈聖杯学〉へと続いていると言えます。

目次

人智学によるキリスト認識
キリスト精神は宗教を超える
聖杯の探求◎キリストと神霊世界
・グノーシス
・女予言者たち
・ナタン系イエス
・ユダヤ民族
・聖杯の騎士パルツィヴァル
・天空の聖杯
解説・あとがき
聖杯伝説
シュタイナー人智学における聖杯
シュタイナーのキリスト観
人類史
神霊世界
「聖杯の探求〜キリストと神霊世界」について