農業を豊かにするための精神科学的な基礎

ルドルフ・シュタイナー(著) 新田 義之(訳) 佐々木 和子(訳)

3,400円 (税別)
368ページ
四六判上製
2000年5月発売
ISBN : 978-4-7565-0087-8

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内容

エコロジカルで宇宙的なバイオダイナミック農法の基本文献が丁寧な訳と編集でついに現代に甦りました。
ヨーロッパ・アメリカその他の地域で広く知られ、高い実績をあげているバイオダイナミック農法を、 はじめて提案したシュタイナーの講義録です。
哲学者シュタイナーが未来を見通して生態系にまで配慮した、これ程まで具体的な農業上の示唆を与えていたことに驚かされる一冊です。
【序言にかえて】からの抜粋
・・・現代の物質主義的世界観のもとで、・・・
実際ここ数十年の間に農業の分野において、人間の生命を支えているすべての生産物が変質退化していますが、しかもその速度がはなはだ急速であることに気づいている人はわずかしかおりません。
(中略)今日人びとにまったく知られていないさまざまな力が精神的霊的な世界からもたらされねばならないということを、じつに農業は明らかにしてくれています。これらの諸力は、ただたんに農業が少しばかり改良されるのに役立つというにとどまらず、人間の生命そのものが(人間は大地の生みだすものによって生きてゆくほかはないのですから)この地球の上で物質的な意味においてもまた存在しつづけることを可能にするという、重大な意義を持っているものです。

目次

講座のための前置きと導入
農業を豊かにする諸条件
精神科学の課題として、大宇宙的なものを観察する
 —大地の生長と植物の生長
農作業における個別化対策